創業時の味が楽しめる限定商品も! 大阪・箕面、あの人気ドーナツチェーンの1号店を探訪

2024/02/09 05:59
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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スイーツ系チェーンストアで、常に人気ランキング上位につけるミスタードーナツ。低迷に苦しんだ時期もあったが、コロナ禍でテイクアウト需要の増加、またコラボ商品の展開などで再浮上し、現在は好調を続ける。今回はそんなミスタードーナツの1号店に足を運んでみた。

創業秘話も知ることができる1号店

売り切れ続出のコラボ商品

 行き先は、大阪府北部の箕面市。大阪都市圏のベッドタウンとして発展し、閑静な住宅地が広がることで知られている。一部に企業の経営者、また芸能人の邸宅が並ぶ高級住宅地もあり、関西でも知名度の高いエリアのひとつだ。

 阪急電鉄箕面線の「箕面」駅から徒歩5分、みのお本通り商店街の一角に1号店はある。電車を降りた私は早速、現地へと向かった。

阪急電鉄箕面線の「箕面」駅から徒歩5分、みのお本通り商店街の一角に店はある

 あらためてミスタードーナツの歴史に触れると、国内1号店の「箕面ショップ」がオープンしたのが1971年。その後、店舗網を増やすとともに新商品を次々と発売、着実に人気を獲得していく。

 公式サイトには、1974年「第100号店八代ショップオープン」、1978年「第200号赤羽ショップオープン」、1980年「創立以来の累計売上が1000億円を突破」とある。急速に店舗網と事業を拡大した様子が伝わってくる。

 だが、現在に至るまでは順風満帆だったわけではない。店舗数は右肩上がりを続けたものの、不振店も多く、一時は売上高が伸び悩むなど低迷を経験している。21年3月期まで店舗数は減り続けたが、22年3月期、各種の施策が実って9年ぶりに増加に転じる。ドーナツブームの再来、コロナ禍にはテイクアウト需要もあり、以来、今日まで好調を続ける。2023年3月期末時点での国内店舗数は997となっている。

 近年、支持を得る商品政策のひとつがコラボレーション企画だ。直近では今年1月11日から、ベルギーの高級チョコレートブランド「GODIVA」と共同開発した4つの限定商品を販売している。

 「限定」という言葉に弱い筆者は、ぜひ食べてみたいと思い、「京都」駅にあるショップへ。長い行列に耐えた苦労が報われことなく、最初の店では品切れで全4種のうち2つしか手に入らなかった。諦め切れず、次の店でようやく全商品を揃えたという次第だ。精算時、質問するとスタッフのお姉さんは「どれも大人気で、すぐに売り切れる」と話していた。

「GODIVA」と共同開発したドーナツを買うため京都のショップへ。最初に訪れた店舗では一部が売り切れだった
購入した4種類の限定商品。女性スタッフは「どれも大人気で、すぐに売り切れる」と話していた

 そうこうしている間に、1号店に到着。見上げると、看板には「0001」と店舗ナンバーがを示す数字がある。入り口の横には「箕面ショップ 限定ドーナツ販売中」と書かれたポスターが貼られている。「創業時のなつかしい味のドーナツを数量限定で販売中」との文字に心が躍った。

1号店に到着する
看板には「0001」と店舗ナンバーを示す数字がある

 期待に胸を膨らませ、私は入店した。

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1号店をいざ訪問
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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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