全国スーパー、5月の既存店は0.7%の減収、2ヵ月連続のマイナス
日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟58社)の5月の売上高は、既存店ベースで前年同月比0.7%減となり、2ヵ月連続で前年実績を下回った。農産品の相場安もあって主力の食料品が伸び悩んだほか、衣料品、住居関連商品の動きも鈍かった。
食料品では水産品が0.4%増、総菜が1.3%増と前年実績を上回ったが、農産品は1.0%減、畜産品は2.3%減と苦戦。加工食品などその他食品も0.7%減だった。食料品全体では0.6%のマイナスだった。衣料品と住関品は気温の上昇とともに季節商品が動いたが、それぞれ1.9%減、1.2%減と前年実績には届かなかった。
主な企業別の既存店売上高は、イオンリテールが1.1%増、イズミが0.9%増で共に2ヵ月ぶりのプラス、イトーヨーカ堂が1.2%減で2ヵ月連続のマイナスだった。
一方、日本スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の5月の既存店売上高(速報値)は0.4%減で、7ヵ月連続のマイナスだった。商品部門別では、生鮮3部門が0.6%減、日配が0.2%減、一般食品が0.4%減となった。総菜は1.4%増と堅調だった。
主な企業別では、アークスが0.3%増で2カ月ぶりのプラス、ヨークベニマルは1.3%減で8ヵ月連続のマイナス、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが0.9%減で7ヵ月連続のマイナス、ヤオコーが1.9%増で3ヵ月連続のプラス、バローが0.4%増で2ヵ月ぶりのプラスだった。
主な総合スーパー、食品スーパーの売上高(2019年5月)
企業名 | 全店 | 既存店 |
---|---|---|
イオンリテール | 1.6 | 1.1 |
イトーヨーカ堂 | ▲1.5 | ▲1.2 |
イズミ | 4.5 | 0.9 |
アークス | 0.9 | 0.3 |
ヨークベニマル | ▲0.1 | ▲1.3 |
U.S.M.H | ▲0.3 | ▲0.9 |
ヤオコー | 5.1 | 1.9 |
バロー | 2.6 | 0.4 |
前年同月比(%)、▲はマイナス
U.S.M.Hはユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの略