【CPロータス】 中国の36店舗を北京物美に売却、両社で株式持ち合い
タイの大手小売業、CPロータスは10月15日、広東・湖南両省を除く中国国内の36店舗を現地小売業大手の北京物美商業集団(Wu-Mart)に売却することで合意したと発表した。広東・湖南両省の19店舗は引き続き自社で営業を続けるが、中国での事業規模を大幅に縮小することになる。
CPロータスと北京物美は株式を持ち合い、戦略的提携を結ぶ。CPロータスは北京物美の発行済み株式の13.77%を取得する一方、北京物美はCPロータスの株式の9.99%を取得。商品の共同調達や物流基盤の共有化などに取り組む方針。
CPロータスはスーパーセンター型の総合ディスカウント店の展開を得意とするが、こうした業態を主力とする外資小売業は総じて中国で苦戦しており、英テスコは中国国有企業の華潤創業(チャイナリソーシズ)との合弁会社に中国事業を移管して事実上、撤退することを決めた。
また、米ウォルマートは15日、米国での投資家向け説明会において中国で業績不振の25店舗前後を閉鎖することを明らかにしている。