【吉野家】 5月の既存店売上高は15.9%増、2ヵ月連続のプラス
吉野家ホールディングスが発表した牛丼チェーン「吉野家」の5月の既存店売上高は前年同月比15.9%増となった。4月の11.1%増に続いてのプラスで、増収率は2ヵ月連続で2ケタに達した。
吉野家は米国産牛肉の輸入規制緩和を受けて4月中旬に牛丼並盛りを380円から280円に値下げした。その効果で、5月も既存店客数が31.0%伸びた。客単価は11.5%減だった。
競合するゼンショーホールディングスの「すき家」は5月の既存店売上高が8.8%減と21ヵ月連続のマイナス。松屋フーズの「松屋」も8.1%減で14ヵ月連続のマイナスとなった。既存店客数は「すき家」が8.6%減、「松屋」が11.6%減で共に「吉野家」の客数増の影響が大きいものと見られる。
「すき家」と「松屋」は先行して牛丼並盛りを280円で販売していたが、安売りが常態化したことで価格インパクトが薄れた。