【メガネトップ】 MBO実施し株式を非公開化、出店は一層加速
眼鏡専門店最大手のメガネトップ（静岡市）はMBO（経営陣が参加する買収）によって株式の非公開化を目指す。
同社は「眼鏡市場」などの店名で666店舗（３月末現在）を直営展開しており、2013年３月期決算では営業利益ベースで過去最高益の更新を見込むなど業績は好調。ただ、低価格眼鏡店の台頭で競争が激化する中、株式を非公開化することで意志決定のスピードを速める。
同社は市場シェア30％の獲得を目指して18年３月期までに1000～1100店に店舗数を増やす方針で、先行投資によって短期的には利益水準が低下したり、キャッシュ・フローが悪化したりする可能性もある。少数株主の意見に左右されずに出店を続けるためには、株式を非公開化したほうが得策と判断した。
同社の冨澤昌宏社長の資産管理会社「冨澤」が、４月16日から５月30日まで株式公開買付を実施、全株式の取得を目指す。買付価格は１株1400円で、買付総額は約464億円の見込み。
同社の13年３月期決算は売上高が前期比8.1％増の686億円、営業利益が9.6％増の96億円となる見通し。