【フジ・メディア】セシールをTOBで子会社化、通販事業の強化図る

2009/07/08 00:49
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 フジテレビやニッポン放送を傘下に納めるフジ・メディア・ホールディングスはTOB(株式公開買い付け)を通じて、通信販売大手セシールの株式を取得、同社を子会社化する。フジ・メディアはセシールを買収後、通販子会社のディノスと合併させる方針で、約1500万人の顧客基盤を持つセシールとテレビ通販などにも強みを持つディノスとの融合で、放送外収入の向上を図る。

 

 TOBはフジ・メディア完全子会社のフジ・メディア・サービスが実施する。セシールの発行済み株式の56.21%を保有するLDH(旧ライブドア)とその子会社はTOBに応じて、全株を売却することで合意している。TOBの実施期間は5月15日から7月1日まで。

 

 セシールの売上高は639億円、ディノスの売上高は632億円で、単純合計すると千趣会やニッセンホールディングスに次ぐカタログ通販大手となる。

 

 テレビ局では昨年、TBS(現TBSホールディングス)が旧ソニー系の雑貨店「プラザ」などを傘下に持つスライリングライフ・ホールディングスを約210億円で買収した。CM収入が落ち込んでいることから、各社とも放送外収入の増加に注力している。

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