【全国百貨店】8月の売上高は3.2%のマイナス、30ヵ月連続
日本百貨店協会がまとめた8月の全国百貨店の売上高は約4346億円で、既存店ベースでは前年同月比3.2%減(前年8月は8.8%減)と30ヵ月連続のマイナスとなった。記録的な猛暑で秋物ファッションの売れ行きが鈍く、衣料品は5.2%減だった。また、急激な株安、円高で逆資産効果が出て、美術・宝飾・貴金属(7.1%減)などの高額品が低調だった。
一方、家庭回帰志向を背景に食器やキッチン用品などが引き続き伸びており、その他家庭用品の売上げは2.4%増えた。夏休み期間中のファミリー向け催事や帰省用の土産物なども好調だった。
主な百貨店の8月の既存店売上高は、三越伊勢丹ホールディングス傘下の三越(4月に分社化した地方店舗を除く)が13.3%減、伊勢丹(地域子会社と閉鎖した吉祥寺店を除く)が3.7%減、J.フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店が2.2%増(地域子会社を含めると1.3%増)、高島屋が2.8%減(地域子会社を含めると3.0%減)、H2Oリテイリング傘下の阪急阪神百貨店が3.0%減だった。