【英テスコ】大型店の出店加速、規制強化の動きに対応
英国最大手スーパーのテスコが、出店加速の動きを見せている。英フィナンシャルタイムズ紙によれば、テスコは現在、推定で76店舗の新規出店を申請中で、そのうち8割以上がハイパーマーケット業態「テスコ・エキストラ」を含む大型店。ライバルの大手スーパー、アズダとJ.セインズベリーの出店申請数は両社合わせて45店舗ほどで、テスコの積極ぶりは突出している。
英国はもともと出店規制が厳しいが、大手の寡占化が進み、地場小売業が衰退していることから、政府は市場シェアの高い小売業の出店規制をさらに強化することを議論している。この規制強化が実施される前に、前倒しで出店を進めようとする意図がテスコの出店加速につながっていると見られている。