【国分】来年1月に純粋持株会社設立、グループ戦略強化
食品卸大手の国分は2011年1月4日、国分からの株式移転方式で純粋持株会社「国分ホールディングス(HD)」(東京都中央区、資本金35億円)を設立する。これによって、国分は国分HDの100%子会社となる。国分HDの社長には国分の国分勘兵衛社長が就く。
国分は全国に系列卸を抱えていたため、地域ごとに多数の子会社を持つ。グループの相乗効果を高めるためにも全体の戦略を束ねる持株会社設立が必要と判断した。また、食品卸売業界では三菱商事が菱食を中心とする系列卸4社を、伊藤忠商事が日本アクセスを軸とする系列卸4社を、それぞれ経営統合する方向で協議を始めており、これが実現すると現在、売上高トップの国分は一気に業界3位にすべり落ちる可能性もある。
このため、グループ再編や新たなM&Aが急務となっており、今後は純粋持株会社設立によって迅速な戦略的意思決定を図っていくものと見られる。