【あらた】電通リテールへの出資比率引き上げ、販促支援強化
日用雑貨卸大手のあらた（千葉県船橋市）は電通テック子会社の電通リテールマーケティング（東京都中央区）の第３者割当増資を引き受け、同社への出資比率を20％から36％に引き上げる。同時に電通リテールは、あらたの100％子会社であるインストアマーケティングが実施する第３者割当増資を引き受け、20％を出資する。あらたは子会社のインストアマーケティングと電通リテールの資本関係を強めることで、小売業に対する店頭販促支援を強化する。
あらたは小売業の店頭を定期的に巡回し、自社取り扱い商品の陳列や販促物の設置などのフィールドサポート業務を行う目的で2007年４月、インストアマーケティングを設立した。一方、顧客の購買データ分析を通じた店頭販促支援を主な業務とする電通リテールにも06年の設立時から出資している。
今後は電通リテールが開発した顧客データ分析用ソフトをインストアマーケティングの店頭管理スタッフ用にカスタマイズするなど両社の連携を深めていく方針だ。