EC決済サービス市場は25年度に33兆円、巣ごもり消費などで拡大続く

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矢野経済研究所の推計によると、2020年度のEC決済サービス市場(EC決済サービス提供事業者の取扱高ベース)は前年度比18.6%増の19兆4859億円だった。21年度は18.0%増の約23兆円となる見込みだ。(i-stock/William_Potter)

 巣ごもり消費に伴った物販系や動画・音楽配信・ゲーム・電子書籍に代表されるデジタルコンテンツなどのEC(インターネット通販)拡大、公共料金などのオンライン決済サービスの利用増加を背景として、EC決済サービス市場が順調に伸びている。

 矢野経済研究所の推計によると、2020年度のEC決済サービス市場(EC決済サービス提供事業者の取扱高ベース)は前年度比18.6%増の19兆4859億円だった。21年度は18.0%増の約23兆円となる見込みだ。

 企業間取引やオムニチャネル関連の決済サービスの提供も広がっており、25年度には33兆8320億円と、20年度比で約1.7倍に拡大すると同研究所では予測している。

 注目されるのは、後払い決済サービス(BNPL:Buy Now Pay Later)市場だ。若年層や主婦などクレジットカードを利用しない層を中心に利用が広がっており、クレジットカードを保有していてもクレジットカードと使い分ける動きがある。

 宅配の代引きから後払いへの移行も進んでおり、20年度の後払い決済サービス市場は前年度比27.9%増の8790億円に達したものとみられる。25年度の後払い決済サービス市場は、1兆9000億円を超えると予測される。

■EC決済サービス市場規模の推移と予測

EC決済サービス市場規模の推移と予測

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