25年11月15日号 スーパーマーケット 視察完全ガイド2025 西日本編
2号連続でお届けする「視察完全ガイド」特集。今号は「西日本編」として、大阪府寝屋川市、兵庫県西宮市、兵庫県尼崎市、広島県広島市、愛媛県西条市、福岡県福岡市博多区、同西区の7エリアをピックアップしました。
東日本同様に西日本でも顕著なのが、有力チェーンによる“越境出店”。とくに関西エリアではオーケー(神奈川県)やロピア(同)、バロー(岐阜県)などが阪神エリアを中心に積極的な出店を続けており、それを万代(大阪府)、平和堂(滋賀県)など関西地盤のチェーンが迎え撃つという構図になっています。
中四国・九州では依然としてドラッグストアの存在感が大きい一方、トライアルカンパニー(福岡県)やハローズ(岡山県)、フジ(広島県)、イズミ(同)など強力なリージョナルチェーンが牙城を築いています。
編集後記
最近、会社近くのコーヒースタンドのコーヒーが約25% 値上がりしました。なんでも高くなっているなと感じていた折に、イギリスに語学留学中の友人から連絡がありました。
「これでいくらすると思う?」と、1 人前のフィッシュアンドチップスと1 パイントのビールの写真が添えられていました。見当もつかず「3000 ~ 4000 円くらい?」と答えたら、返ってきたのは「7000 円」との返信。思わず目を疑いました。友人は「日本も物価高だけれど、イギリスはもっと深刻かも」と話していました。国や地域によって状況は違うようですが、物の値段について考えさせられる出来事でした。
2号連続の「視察完全ガイド」特集、後編は「西日本編」として関西・中四国・九州の注目エリアにフォーカスしています。このような切り口で特集を実施するのは初、2 号連続の特集企画をお送りするのも少なくとも直近10 年は例がなく、編集部としても新たなチャレンジとなります。
前編(東日本編)の読者の反応や売れ行きのデータがほぼ届いていない状態で後編をお届けするのはなかなか怖いですが、自信のある新商品であっても売場で小さく展開していては手に取られないように、「思い切って大きくやってみる」というのも大事なのかなとも思います。DCS の新たな挑戦をぜひご一読ください。
今回の特集で意識したのが、「知られざる激戦エリアを取り上げる」ということでした。前号の東日本編では新潟市、今号の西日本編では愛媛県西条市がそれにあたります。
このうち西条市は商圏のサイズはそれほど大きくありません。しかし中四国の代表的チェーンである「フジ」「ハローズ」「ラ・ムー」やローカルチェーンが至近で店を構え、さらには「クスリのアオキ」「コスモス」などのドラッグ、そして「トライアル」の進出……とまさに混沌の状態。「わざわざ愛媛まで行って視察…?」と思われるかもしれませんが、現場を見ないとわからないことはたくさんあるのです。






スーパーマーケット視察ガイド西日本編 相次ぐ“越境”で混沌の市場を完全案内!
























