「その倒産は、ホントにアマゾンエフェクトのせいなのか?」
AI(人口知能)を基盤とした小売店舗向けレジ無人化システム開発を手がける米Standard Cognition(スタンダード・コグニション)のマイケル・サスワル共同創業者兼COO(最高執行責任者)は、トイザらスの倒産について言及した。
マイケル氏は、「トイザらスの倒産はEコマース(EC)のせいじゃない」と言い切る。
では、何が原因なのか?
「トイザらスの店舗に進化がなかったから」という解釈だ。
「見たいもの、欲しいもの、体験したいものがない。本来はそこで進化させなければいけなかった」(マイケル氏)。
「逆にウォルマート傘下の『ボノボ(Bonobos)』やアマゾン・ドット・コムは、ECを運営する中で、お客様が何を望んでいるのか明確に理解できた。だからリアル店舗の展開に踏み切ったのだ」(マイケル氏)。
「旧態依然としたリアル店舗は変わる必要がある」とマイケル氏は言う。
その通りだ。
なぜ、店舗には出入り口があるのか、商品棚は尺単位なのか、部門別の売場なのか・・・根本的なハードはもちろんのこと、お客を満足させるためには何が必要なのかなど、最新の情報にアップデートし、進化させなければ、米トイザらスの二の舞になる。(C)