【米アルバートソンズ】ライトエイドとの合併を断念
米スーパーマーケット(SM)大手のアルバートソンズは8月8日、米ドラッグストア3位のライトエイドとの合併を断念すると発表した。合併比率などについてライトエイドの株式を保有する機関投資家などの理解を得られなかったことが理由。ライトエイドは9日に予定していた臨時株主総会を中止した。
米SM業界2位のアルバートソンズは今年2月、ライトエイドと合併することで最終合意し、18年下期に合併を完了する予定だった。合併後のアルバートソンズの売上高は約830億ドル(約9兆1300億円)、店舗数は約4900店となる見込みだった。アルバートソンズは合併により当初3年は年間3億7500万ドルのコスト削減効果が期待できるとしていたが、合併後の新会社についてライトエイドの既存株主の持ち株比率が30%未満にとどまることに機関投資家などが反発していた。
アルバートソンズはセーフウェイとの統合作業が順調に進んでいるとしており、9月中にはシステム統合を完了、18年度のEBITDA(償却前営業利益)は27億ドルになる見通しだと同日発表した。
ライトエイドは15年、ドラッグストア最大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンスとの合併で合意していたが、独占禁止法当局である米連邦取引委員会(FTC)の承認を得られず、17年に2186店舗と3ヵ所の物流センターをウォルグリーンに売却することで決着した。ライトエイドは、約2500店舗を運営、17年度の売上高は328億ドルだった。