リテールメディアは企業戦略である
世界で20社以上の小売企業が採用する3ステップ方式
dunnhumbyではクライアント企業と何らかの取り組みを行う際、このような3ステップ方式を採択しています。
1. ディスカバリー
現状 vs. 将来像または vs. ベンチマークのギャップ分析から施策の可能性を把握
2. 設計
1を使い、企業の将来像と戦略を実現するための詳細な設計図を作成
3. 展開
2で描いた設計図をソリューションやプラットフォームに落とし込み、実装
リテールメディアを考えると、インハウス vs. サードパーティー、独立 vs. 他企業とのネットワークプラットフォーム、セルフサーブ vs. マネージドサービス、組織体制をはじめ、決めるべき項目が山積みです。そして、正しい選択肢は企業それぞれの戦略や目標によって全く違います。企業の未来を形成する戦略だからこそ、実装にいたるまでのプラニングが最重要であるだけではなく、正確なチャンスの把握とその最大化を実現するための3ステップ方式です。
実は、dunnhumbyはPOPはじめ、データを使った店内メディアを20年以上も前から実施しております。その間に積み重ねた経験と知識を全て「ディスカバリー」と「設計」につぎ込んでサポートをして来た結果、現在では世界で20社以上の小売企業がdunnhumbyの3ステップ方式を採用して、自社のリテールメディアプラットフォームを立ち上げています。
Tesco社のインサイト&リテールメディアプラットフォーム
戦略の柱としてリテールメディアを展開する小売企業のうち、おそらく最も知られており、最も成功をおさめているのは英国Tesco社でしょう。Tesco社もまた、dunnhumbyと3つのステップを通じて課題や目標を確認し、企業の戦略達成を実現するプラットフォームを構築した企業です。
30年以上にわたりID-POSを分析してアクションをおこしているTescoは間違いなくデータ活用の先進小売企業です。その同社がリテールメディアにおいて徹底しているのは、途切れなく、一貫した訴求を行うことにより効果を最大限に引き出すため、買物ジャーニーをエンドトゥエンドで網羅すること、そして訴求をフルファネルで行うことです(それでも広告主が予算範囲内で広告出稿できるのは、データに基づいてオーディエンスを絞り込んでいるからです)。その努力の現れとして、5月中旬にはInternet Retailing社が主催するRetail MediaX賞において、Tescoはリテールメディアネットワーク賞、フルファネルキャンペーン賞はじめ、7部門中3部門で最優秀賞を受賞しました。

Tescoのメディアプラットフォーム戦略詳細についてはこちらから資料をダウンロードできます(英語版)。
みなさまのリテールメディアは戦略の柱として企業の将来を支える体制が整っていますでしょうか?目標達成の設計図は企業の規模や戦略、目標によって全く違う姿を呈します。どんなリテールメディアをつくったらいいのか、ぜひとも一度お問い合わせください。もちろん、リテールメディア以外にトライアングルの他の辺を構成するロイヤリティプログラムやカテゴリーマネジメントに関してもご連絡お待ちしております。
今、選択肢の時代だからこそロイヤリティ の新着記事
-
2025/06/18
リテールメディアは企業戦略である -
2025/04/14
小売企業の収益性を高めるAIを活用したパーソナライゼーション5つの手法とは -
2025/02/18
店舗の最適な棚割りを実現してお客様ロイヤリティを創造する5つのポイント
この連載の一覧はこちら [3記事]




前の記事




食品小売バイヤー55人が答える2024年と25年の商品政策!粗利確保、差別化策で変化が!