野菜・果物も備蓄拡大 !コロナウイルス長期化に備えるアメリカの消費者の今

ニールセン・カンパニー (Japan)
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新型コロナウイルス感染症が拡大中の米国。今回の記事では、ニールセンによる最新の調査結果や各種データをもとに、変化を続ける消費者のマインドと行動をひも解く。

SbytovaMN / iStock
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コロナの影響、北米の消費者の6割が「4~6ヵ月」、3割が「6ヵ月以上」

 欧州の大多数の消費者同様、北米の消費者の多くも、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大は長期化するだろうと考えている。このため、今年に入ってから激増している家庭での食品・飲料の消費は、しばらく継続するだろうと予測される。

 生鮮食品は免疫力を高め健康に寄与すると考えられ、このカテゴリは成長を続けている。「コロナ前」と比べると、はるかに多くの消費者が冷凍保存に適した果物や野菜を購入している。

 地方政府はさらなる拡大を抑止するための対策を継続的かつ拡大的に実施しており、コロナ前の消費行動や傾向の多くはこの先、過去のものとなる可能性があると言える。全体的な傾向として、消費者の多くは、居住地での状況が「まだ最悪の事態に達していないのではないだろうか」と考え、恐れている。 ニールセンが70か国以上で実施した最新調査でも、カナダ人の79%および米国人の71%が、「新型コロナウイルス感染症は国内でさらに拡大するだろう」と回答している。

 人的接触を減らすための政府主導のさまざまな対策が拡大する一方で、北米の大多数の消費者が、「影響が数週間ではなく数カ月は続くだろう」と回答したのもごく自然な結果だと言える。現状、北米は終わりが見えない状況にあり、58%の消費者が、「この影響が少なくとも4〜6カ月は続くだろう」と回答している。両国の約30%の消費者はさらに悲観的で、「感染拡大の影響は6カ月以上続くだろう」としている。

 両国の消費者とも「強制的制約」のフェーズにあり、家庭での料理や食事の需要がますます高まっていると見られる。カナダ人の10人に4人、米国人の10人に5人は、コロナ前よりも自宅で料理や食事をする頻度が高くなったと回答している。

図表1
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