積極的なプロモーション展開で成長チャンスを迎えたプルーン市場の活性化を促進
世界最大のプルーン生産地であるアメリカ・カリフォルニア州の、プルーン生産者および加工業者を代表するカリフォルニアプルーン協会。その日本トレード担当チームでは、国内プルーン需要のさらなる活性化に向けて、カリフォルニアプルーンの高い栄養価、品質、安全性を訴求。今期は「プ活はじめよう。」をキーワードとしたキャンペーン展開や、レシピ提案、業界向けセミナーなど、継続的な需要喚起に向けた取り組みを実施していく計画だ。
高い栄養価とヘルシーさで、国内市場でも認知が拡大
カリフォルニアプルーン協会は、1952年に設立された米国カリフォルニア州政府食品農務局直轄の公的機関。すべてのカリフォルニアプルーン生産者および加工業者を代表する団体だ。
カリフォルニアは、サクラメント渓谷およびサンホアキン渓谷に位置する14郡に跨る広大な果樹生育・収穫面積を擁する世界最大のプルーン生産地。ここで生産されるプルーンは、先進的な食品安全性管理政策や持続可能な農業運営方法に支えられ、幾世代にもわたって受け継がれてきた栽培技術、知見、そして生産者たちの丹精と愛情の結晶ともいえるプレミアムフルーツとして知られている。
とくにプルーン生産農家の現場ではサステナブルな活動にも積極的に取り組んでいるのが特徴だ。例としては浄水プラントを導入して、排水を果樹園の灌漑に利用して800万ガロンの水利用で削減効果につなげたり、太陽光発電で農場での電力使用を賄っている。また害虫を捕食するフクロウを飼うことで、敷地内の害虫を駆除するなど、自然との共生や土壌改善、再生可能エネルギーの活用、温室効果ガス排出量の抑制など、プルーン栽培と環境保全を両立できるさまざまな対策に取り組んでいる。
日本市場向けマーケティング活動拠点の開設は1987年。以降、国内向けに啓発活動やプロモーションなどのマーケティング活動を行っている。
とくに2023年は、コロナ禍を経て、日本でも食や健康への関心がいっそう高まり、「ウェルネス」に対する理解が深まっている。この状況が、カリフォルニアプルーンの国内市場へのさらなる浸透を図る絶好の機会ととらえ、積極的な活動を展開している。
そのキーワードが「プ活はじめよう。」。
この「プ活」キャンペーンは、4月からテレビCMや宣伝広告を投入するなど、通年で実施しており、「Prunes. For Life.」として、店頭販促物など、あらゆるチャネルを通じて、プルーンが健康効果と、毎日の食シーンで活躍できる優れたミールソリューションであることをアピールしている。
同協会が2023年4月から「プ活」テレビCMおよびデジタルキャンペーンを展開したことで、昨年同月比で11.9%の伸長があり、「プ活」キャンペーンが最大限効果を発揮したことが示されている。
販促ポスターやレシピ案内など店頭販促ツールを多数用意
消費者との接点となる小売店店頭に向けては、各種の販促ツールを提供するほか、同協会ウェブサイトのレシピページへ飛べるQRコードの表示、さまざまな季節感のあるメニュー画像、食のシーン画像などの売場やチラシなどでの展開を提案。カリフォルニアプルーン業界の取り組みや、品質・おいしさ・安全性・健康価値について、チェーンストアのドライフルーツ担当者などに向けて、売場づくり提案や、成功事例の紹介といった情報提供にも力を入れる。
カリフォルニアプルーン協会は、日本国内のこうした活発な活動によって、カリフォルニアプルーンの拡販とマーケットの活性化を図り、店頭販促をサポートしていく考えだ。