消費者の行動データから、全店舗の競合分析や来店分析が実現!unerryの「ショッパーみえ〜る」
チラシ・DM削減可能エリアを発見できる
デジタル施策の必要性を感じながらも、従来施策を縮小するリスクや予算捻出に悩みDXへのシフトを躊躇する企業も多いのではないだろうか。しかし、そういった企業こそ、データを見る意味がありそうだ。
「ショッパーみえ~る」では、実際に来店している消費者のリアル行動データをベースに、自店舗や競合店舗の商圏(居住エリア、勤務エリア)を可視化している(図表1)。「紙や屋外広告も重要。効果があるポイントで止める必要性は認められないだろう。一方、効果が少ないエリアや消費者には新しいアプローチをするべき」だという。効果測定ができPDCAが回せるのがデータ活用のメリット。「まずは精度の高いデータを見る。その上で、今の社会や消費者にあわせた、その企業らしい体験やコミュニケーションを創るというのが重要だ」(内山社長)。今の集客がどこにはあっているのか、どこにコスト削減余地があるか、あっていない人はどんな人か。消費者の行動データから、全店舗の来店や競合訪問を可視化することで、それらを見極めるところから始められる。そう考えると、ぐっと身近な取り組みに感じられるだろう。
集客DXのキモ「見えた消費者とどう繋がるか」
対象となるエリアが見えたところで、具体的にはどのようにDXを推進していくのか?「ショッパーみえ〜る」ではお客様の定着具合や、いつから客離れが起きているのか、なども見ることができる(図表2)。例えば「2ヶ月連続で来てくれたお客さまは、その後定着率がよい」「11月以降に来店されたお客様は翌月以降来店されていない。12月からシェアをのばしている競合店に流れてしまっているかもしれない」などがわかってくる。すると「12月以降競合に流れてしまったお客様に、1ヶ月以内に再来店を促し定着化を図ろう」と考えることができる。
そのシナリオ実現の鍵となるのは「行動DNA」という特徴的なチャートだ(図表3)。unerryのAI技術により、来店客の日常行動の特徴が一目でわかり「お買物するなら、ディスカウントショップよりデパート、ペットと映画が好き」などが読み取れる。すると「それなら、価格訴求ではなく、ライフスタイル訴求だ」「特定の商品カテゴリを訴求したい」とお客様像に合ったアプローチが考えられる。
「ショッパーみえ〜る」のもう一つの特徴は、データが直接広告に連携でき、集客施策に活用できることだ。unerryが提携する多くのリテール系スマホアプリでプッシュ配信できるほか、このデータはインスタグラムやLINEといったSNS広告にも幅広く使えて来店効果測定と最適化ができる。さらには、他のデータとも連携が可能で「会員データ・POSデータと連携したCRM施策」「店内のスマートサイネージなどIoTとの連携」など、高度利用することもあるという。