「2000円オフ」でも心が動かない!? 生活者の視点で「クーポン」を考えてみた
”脳内の一丁目一番地”を占めるクーポンとは?
ここでもう1つ質問です。皆さんのお手元にはいま、どんなブランド・店舗のクーポンがありますか? そしてそれはどこに、どのような形状で存在しているでしょうか?
お財布に入っている
紙幣と同じくらいの大きさの紙製のクーポン券
折込チラシの片隅から自分で切り取った割引券
購買に応じてポイントやスタンプが貯まるカード
郵送されて来た上質紙のクーポン(財布には入らないサイズ)
購入レシートの末端に記載された次回購入時に適用されるクーポン
スマホアプリ
アプリからプッシュ通知でお知らせがきたクーポン
メルマガで告知されてきたクーポン
LINE公式アカウントから送られたクーポン
飲食店検索サイトで予約した時に発行されたクーポン
決済・ポイントアプリ内クーポン
宅配ピザ・寿司のチラシに書いてあるキャンペーンクーポンコード
新興宅配サービスのめっちゃお得に見えるクーポン(初回2,500円以上利用で2,000円オフ…など)
「○○を見ました」など、テレビ番組等で紹介された店舗でサービスが受けれる「合言葉」的なキーワード
と、ざっと思いつく状況や形状を挙げてみましたが、もっとあると思います。そして、自社でやっているのはどのタイプだろう? と思い巡らせてみたり、自社ではやっていないけど、やってみたらどうだろうか? などと想像してみたりしてください。
同時に、「どんなクーポンをお手元に今持っていますか?」と聞かれたときに、自分がいちばん初めに想起した(自社以外の)クーポンは、どこの企業のどんなクーポンだったでしょうか?あなたの”脳内の一丁目一番地”を占有していたブランド・店舗・サービスは、なんだったでしょうか? 同様の質問を家族や友人知人、同僚にしてみてもおもしろいかもしれません。
この質問であえて「お手元に」と聞いたのも、”脳内の一丁目一番地”だけでなく、”物理的な一丁目一番地”(=スマホの面)を取りに行けているか? を問いかける意図もあります。ことクーポンについては、スマホ内に存在しない=脳内に存在しない、という時代に入っているかもしれません。
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