小売業界の生産性と業務効率向上に貢献! Android搭載の次世代ハンディターミナル
コロナ禍で小売業を取り巻く環境は大きく変化している。消費行動が変わったことはもちろん、感染対策のための業務が増加し、人手不足もさらに加速している。その解決策となるのがDX(デジタルトランスフォーメーション)だ。その一端を担う機器として注目を集めているのが、DX対応へと拡張させたAndroid OS搭載のハンディターミナルである。小売業界の生産性と業務効率化をさらに向上させる業務改革は、次世代ハンディターミナルから始まる。
流通業界の課題解決と消費者の満足度向上とは
ソリューションによって、企業のビジネスパフォーマンス強化を実現しているゼブラ・テクノロジーズ・コーポレーション(以下「ゼブラ」)は、流通業界における現状と課題について調査を行なっている。その中で目立つのが、リアル(実店舗)とネット(EC)とのオムニチャネル化の加速である。しかし、実際はシームレス化が不十分で、購入者の不満やストレスの原因になっている。これは、コロナ禍において、より浮き彫りになった課題といえるだろう。
流通側でも人員不足の問題をはじめ、それに起因する課題や在庫・品揃え・欠品など、解決すべき課題が山積するようになってきた。
これらの解決策となっているのが、デジタル化だ。顧客満足度アップと効率化アップへの提案となるのが、DXの一端を担う次世代ハンディターミナルである。
情報がないことへの不安従業員が抱える課題を解消
欲しいものが見つからなければ買わない。消費者としては当然であり、従業員にとっても販売機会を失う問題である。優れた在庫管理ツールがあれば、その場で、在庫確認や商品の受け渡しまで、顧客の要求に適切な対応をすることができる。これは、情報があることが大前提である。従業員の手元に情報があれば、即座に対応できことから、ストレスもなくなり、サービスレスも防げる。
その他、タスク管理やシフト管理など、効率化や顧客満足度に関わる情報の把握が重要となっている。
ゼブラのグローバル購買客展望調査においても、70%の店舗スタッフは、便利なテクノロジーが提供された時に、雇用者を高く評価するという結果が出ている。この数字は3年前の調査から37%も増加。業務でテクノロジーを利用することをほとんどのスタッフは望んでいる。
スタッフの満足度向上と顧客へのサービス向上を両立するには、デジタル化の強化にかかっているということだ。
海外ではメインとなっているAndroid OS搭載タイプ
海外では、バーコードによる在庫管理などの業務のためのハンディターミナルから、スマートディバイスとしてのAndroid OS搭載ハンディターミナルが主流となっている。Windows OSのサポート終了ということもあるが、さまざまな業務に対応できる利便性と拡張性でAndroid OS搭載タイプの導入が進んでいる。これは、コロナ禍における人員不足にも起因している。
日本では、導入初期段階であり、昨年のゼブラとシャープマーケティングジャパン(以下「、シャープ」)との提携が、小売業の多様なニーズに対応するAndroid OS搭載ハンディターミナル導入を推進することになるだろう。