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ノンアルコール飲料市場、コロナ禍以降健康志向を背景に伸長 新規ユーザーはおいしさも評価

ノンアルコール飲料のマーケットは昨今の健康意識の高まりを背景に需要が拡大しており、定番のビールテイストのほか、RTDタイプやワインタイプ、カクテルタイプなど味わいも多様化している。「サントリー ノンアルコール飲料レポート2022」の調査結果から、同カテゴリーのトレンドを探る。

CMや店頭で見かけて新商品を手に取る人が増加

サントリーの調査によると、ノンアルコール飲料カテゴリー全体の2021年の推定市場規模は対前年比15%増の4009万ケースと、15年から7年連続で伸長し過去最大の規模となった。(i-stock/Julio Bonfante)

 サントリーの調査によると、ノンアルコール飲料カテゴリー全体の2021年の推定市場規模は対前年比15%増の4009万ケースと、15年から7年連続で伸長し過去最大の規模となった。さらに22年は同4%増の約4171万ケースと、引き続き拡大するとみられる【図表1】。

 続いて、ノンアルコール飲料の飲用経験を質問したところ、53.2%が「飲んだことがある」と回答。続いて飲用経験者に飲用場所を質問したところ、77.6%が「自宅内で飲んだことがある」と回答しており、飲食店など自宅外での飲用に比べ、自宅での割合が20ポイント(pt)以上高くなっている。

 飲用経験者に飲み始めたきっかけを質問したところ、「車を運転する用事があったから」(19.5%)が最も多く、続いて「テレビCMを見て」「店頭で見て」(各14.3%)、「新製品だったから」(12.4%)、「健康を気にして」(11.7%)という結果になった。

 一方、直近1年以内に飲み始めた人は、「新製品だったから」(16.2%)が最も多く、次いで「家族や友人に勧められて」(15.3%)、「店頭で見て」(14.7%)、「テレビCMを見て」(13.3%)、「車を運転する用事があったから」(12.6%)となり、飲用経験者全体と比べ「車を運転する用事があったから」が6.9pt低くなっている。

 また「新製品だったから」「家族や友人に勧められて」「好きなお酒がノンアルで出ていたから」が3~4pt程度高くなっており、周囲の勧めや商品の話題性、アイテムの広がりなどをきっかけに飲み始めた人が比較的多いことがうかがえる【図表2】。

 さらに最近のノンアルコール飲料の「おいしさ」について聞いたところ、全体では22.1%が「期待以上においしかった」と回答。一方、1年以内に飲み始めた人は34.4%が「期待以上においしかった」、36.3%が「期待通りにおいしかった」と回答しており、新規ユーザーほどノンアルコール飲料の「おいしさ」を実感しているようだ。

冷蔵ケースでの取り扱い増やし、視認性を高めてトライアル促す

 アルコールを控える時の代替品のイメージが強かったノンアルコール飲料だが、近年は日中のリフレッシュやランチタイムなど幅広いシーンで飲用されている。

 定番であるノンアルコールビールテイスト飲料については、各社が中味のブラッシュアップに努めており、機能だけでなく味わいも格段に進化。さらにRTDテイストやワインテイスト、カクテルテイスト等、ビール以外のフレーバーが多様化したことも市場拡大に貢献しており、【図表1】でもRTDテイストやワインテイストのノンアルコール飲料のシェアが年々高まっていることが確認できる。

 今後、市場を拡大していくためにはビール類ユーザーやRTDユーザーにトライアルを促すことが重要となる。ノンアルコール飲料は常温棚で展開されることも多いが、冷蔵ケースでの展開を増やすことで来店客に気づきを与え、手に取る機会を増やしていきたい。