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売上15%増 平和堂アル・プラザ香里園に学ぶ、至近距離でロピアの猛攻をかわす方法!

ロピア大

ロピア(神奈川県/高木勇輔代表)関西1号店の来襲を、最も近い距離で受けて立ったのが、平和堂(滋賀県/平松正嗣社長)運営の「アル・プラザ香里園」(大阪府寝屋川市)だ。ロピア関西1号店オープンの直前に大改装に踏み切った同店では、どのような“ロピア対策”が取られているのだろうか。責任者にねらいを聞いた。

その距離わずか100m繁盛GMSがロピアと激突

 アル・プラザ香里園は、直営の衣食住売場に加え、ファッション、雑貨といった物販、また飲食、サービスなど多くのテナントが入る、いわゆる総合スーパー(GMS)業態の店舗だ。平和堂のなかで売上高トップ10に入る基幹店の1つである。

平和堂 アル・プラザ香里園の外観

 同店は9月29日、大きな試練を迎えた。かねがね噂されてきたロピアの関西進出1号店となる「ロピア寝屋川島忠ホームズ店」(以下、ロピア寝屋川店)が開業したのだ。

 アル・プラザ香里園から見て、ロピア寝屋川店は通りを挟んでわずか100mしか離れていない。ロピア寝屋川店は島忠(埼玉県/岡野恭明社長)運営のホームセンター「ホームズ寝屋川店」の一角に店を構える。両施設の間に立つと、まるで互いがにらみ合っているかのように見える。

アル・プラザ香里園支配人の吉田昌弘氏(上)
アル・プラザ香里園食品店長の中山孝一郎氏(下)

 首都圏で急成長中の食品スーパー企業の来襲に先立ち、アル・プラザ香里園は対抗策を練った。ロピアの2020年2月期の売上高は1595億円。これを店舗数で割ると、1店舗当たりの売上高は約30億円の計算になる。年商30億円の繁盛店が至近に出店となれば影響は必至と、同店では警戒感を強めていた。

 「売上にインパクトを受けるのは間違いないと覚悟した。そのなかで、いかに当社の強みを生かし、(減少幅を)最小限に抑えられるかを考えた」

 そう振り返るのは、アル・プラザ香里園の支配人を務める吉田昌弘氏だ。同店は近くリニューアルを予定していたが、ロピア進出を受け、前倒しでの改装に踏み切った。

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