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ローソン、廃棄食品回収の実証実験、商品配送トラックの戻り便を活用

ローソン 写真はロイター
廃棄食品の実証実験結果を踏まえ、2020年度に関東エリアの400店舗での実施を目指す。

 ローソンは店舗への商品配送トラックの戻り便を活用して、廃棄食品を回収する実証実験を行う。8月1日から「ローソン 丸の内パークビル店」など東京都内の3店舗で開始する。実証実験の結果を踏まえ、2020年度に関東エリアの400店舗での実施を目指す。

 商品を納品した後のトラックに廃棄食品を積み込み、千葉県市川市にある三菱食品の物流センターに集約する。その後、収集運搬会社がリサイクル工場に廃棄食品を配送し、飼料に加工した後、日本農産工業(横浜市)を通じて畜産農家に提供する。

 ローソンは2006年から店舗で発生した廃棄食品を収集運搬会社が回収し、飼料や肥料としてリサイクルする取り組みを続けており、18年2月時点で約2800店舗がこの食品リサイクルに参加している。

 今回の実証実験では既存の店舗物流網を活用するため、新たにトラックドライバーなどの人員を手配する必要がない。ドライバー不足の解消や走行するトラック台数の削減による二酸化炭素排出量の削減につながると考えられる。