メニュー

食品を強化!体験型ストアb8ta(ベータ)11月に国内3店舗目を渋谷にオープン

b8ta(ベータ) Japan(東京都/北川卓司社長、以下b8ta)は、2021年11月渋谷駅近くに国内3店舗目となる、体験型ストア「b8ta Tokyo – Shibuya」をオープンすると発表した。新店舗のコンセプトは「より進化した体験型ストアを見据えた実証実験店舗b8ta 1.5」で、ビジネスモデルである「RaaS」を進化させる3つの新たな取り組みを実施する。

小売業界の革新的なビジネスモデル「RaaS」とは?

 「RaaS」とは(Retail as a Service/サービスとしての小売)の略称で、小売企業の蓄積してきた膨大な顧客データと最新のテクノロジーをかけ合わせ、企業向けに提供するサービスを指す。

 米国発の「b8ta」はこの「RaaS」の草分け的存在である。体験型ストア「b8ta」では、実店舗を持たないメーカーの商品を出品する場を提供するショールームに近い形式をとっている。出品費用は月額固定のサブスクリプション方式で、商品が売れても「b8ta」へのマージンは発生しない。サービスは出品場所の提供にとどまらず、陳列や接客は「テスター」と呼ばれるスタッフが対応するため出品者が人員を配置する必要はなく、テナントとして店舗を構える場合と比較するとコストは雲泥の差となり、出展のメリットは大きい。

 ユーザー側のメリットとしては、あくまで「体験」が目的であるため従来型の小売店の様に売り込みのための接客はなく、ストレスなく体験に集中できる。

 さらに、ユーザーの行動は店舗に設置されたカメラによってデータ化され、メーカーはリアルタイムでユーザーの反応を確認でき、スピーディーに商品の改良、品質の向上へ繋げられる。

RaaSの進化のための3つの取り組み

新店舗「b8ta Tokyo – Shibuya」での3つの新たな取り組みは以下の通りだ。

1)食品カテゴリーの充実化

 「b8ta Tokyo – Shibuya」では、有楽町(東京都千代田区)、新宿マルイ本館内(東京都新宿区)の既存の2店舗では取扱いの少なかった食品カテゴリーの強化を図る。カフェスペースを設置し飲料の提供はもちろん、試飲・試食により五感全てに訴える体験を充実させるのが狙いだ。

2)店内での体験を良質にするアプリケーションの開発

「b8ta」では店内体験をより良質なものにしてくれる、アプリケーションの開発も進めている。商品やサービスのより手軽な発見を可能にし、体験した商品情報を帰宅後も覚えておけるアプリケーションだ。

3)イベントスペースのフレキシブル化

 可動式什器の導入によりスペースの制限を緩和し、既存店と比較してレイアウトの自由度が高い店舗設計を実施した。イベントスペースを柔軟に拡縮できるため、大型商品の設置や規模感の大きいイベントの実施など様々なニーズに沿ったレイアウトが可能となる。


オープンを記念し出品者向けのパッケージを用意

現在「b8ta」では出展希望者向けに、オープン記念パッケージを複数提案している。記念パッケージの一例を紹介すると「8ブランド限定で、月額8万円で6ヶ月間の出品可能(審査あり)」という好条件。より良質な体験をユーザーに提供するため、11月の新店オープンに向けて、出品者募集に意欲的な姿勢を見せている。