ベルク(埼玉県/原島一誠代表)は2月15日、埼玉県狭山市に「クルベ北入曽店」(以下、北入曽店)をオープンした。同社は2023年からディスカウントフォーマット「クルべ」を展開しており、北入曽店はその3号店の位置付けで、埼玉県には初出店となる。
売場演出に力を入れ、“安さ”と“楽しい買物体験”を両立してきた「クルベ」フォーマット。3号店ではどのような売場づくりと商品政策(MD)を展開しているのか、現地で調査した。
※本文中の価格はすべて税抜
競合2店と並ぶかたちで出店
北入曽店は埼玉県初の「クルベ」フォーマットとして、アミューズメント施設をスクラップしてオープンした。店舗は西武新宿線「狭山市」駅と「入曽」駅の中間、両駅からクルマで8分ほどの場所にある。店舗面積は2215㎡で、既存2店舗(約2000㎡)と比較してやや大きい。
同店の隣には「ヤオコー北入曽店」を核とするショッピングモール(SC)「Market City 入曽」、ハードディスカウントストアの「ビッグ・エー狭山店」があり、競合店3店が並ぶかたちとなっている。
●所在地: 埼玉県狭山市入間川3141-1
●営業時間: 10:00~21:00
●売場面積: 2215㎡
●アクセス: 西武鉄道「狭山市」「入曽」両駅よりクルマで8分
店舗前の道路は片側1車線だが、交通量は少なくない。タクシー運転手に話を聞くと、オープン以来、入店する利用客のクルマで渋滞が頻発しているという。実際、筆者が平日昼間に訪れたときは駐車場が8割埋まっており、盛況ぶりがうかがえた。
「クルベ」と言えば、店舗ごとにテーマを持った売場演出が特徴だ。たとえば、1号店の「江木店」(群馬県高崎市:以下、江木店)は「空港」、2号店の「竜舞店」(群馬県太田市:以下、竜舞店)は「海」をテーマに店内の世界観を統一している。
3 号店の北入曽店は「祭」をコンセプトに、賑やかな売場を演出。店内では「アニキ」と「ミランダ」という2人のキャラクターが各部門を1つの商店に見立て、商品をおすすめしていた。
ディスカウントのイメージとはかけ離れた賑やかな売場となっている
売場に商品を積み上げ在庫を「可視化」
店内は既存2店舗と同様、ワンウェイコントロールを意識した設計になっている。主通路のスタートとなる青果は通路幅を広くとり、お客の回遊を分散させるレイアウトだ。商品は「単品量販」がメーンで、野菜と果物を合わせてSKU数を100前後に絞り込んでいる。
さらに、
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