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セブンプレミアム ゴールドが発売15周年 「専門店と同等以上」のクオリティをさらに深化

セブン&アイ・ホールディングス(東京都/スティーブン・デイカス社長:以下、セブン&アイ)のプライベートブランド(PB)「セブンプレミアム ゴールド」が9月で15周年を迎える。同社のPBの中で最上級ブランドに位置付けられ、原料や製造工程にこだわりながら、高品質かつ値頃感を意識した商品を開発してきた。セブン&アイは8月5日、15周年を前に東京都内で発表会を開催。リニューアルした人気商品や新商品について、こだわりのポイントを紹介した。※文中の価格はすべて税抜

セブンプレミアム ゴールドの商品。15年でアイテム数は10倍以上に増えた

「プチ贅沢」のニーズに対する商品訴求を強化

 セブンプレミアム ゴールドが発売されたのは20109月のことだ。セブン&アイは07年にグループ初の共通PB「セブンプレミアム」を販売。「ナショナルブランド(NB)と同等以上の品質」をコンセプトに掲げ、商品開発を進めてきた。一方の「セブンプレミアム ゴールド」は、コンセプトを「幅広いお客様に支持されている専門店と同等以上の味・品質」でありながら「お求めやすい価格」とし、発売以来、数多くの商品を展開している。

 そのカテゴリーは多岐にわたり、現在展開するのは約50アイテム。ドライ品が最も多く、ほかにチルド、冷凍、アイスクリームなどを取り扱う。これまでに人気商品の「セブンプレミアム ゴールド 金の食パン」や、人気店監修の下で開発したカップ麺のシリーズ、ビールやワインなどの酒類を開発している。

 15周年を迎える今年は、定番商品のリニューアルや価格の見直しを実施する。5日に開催された発表会で、セブンイレブン・ジャパン(東京都/阿久津知洋社長:以下、セブンイレブン)商品本部のチーフマーチャンダイザー、井手口美紗氏は「このタイミングで商品をしっかり生まれ変わらせ、おいしく進化させたい」と語った。

セブンプレミアム ゴールドの商品。手前は新商品の「骨付き肉3本入 金のバターチキンカレー」、左奥は「金のハンバーグ」

 とくに訴求するのが「プチ贅沢」の要素だ。疲れたときに時短で食べられることで自分を労わる、誕生日に特別感がある商品で祝う、休日前の”華金”のご褒美にする――。このようなシーンを想定した商品の訴求に力を入れる方針だ。

 また、物価高騰が続く中で、60%の消費者が節約疲れしているデータもあるといい、気分転換に「プチ贅沢」を求める消費者が多いこともわかった。井手口氏はこのような現状を踏まえ「しっかりとお客さまのニーズに対応していきながらちょっとした贅沢を味わいたい気持ちに寄り添い、毎日の暮らしを豊かにするのがセブンプレミアム ゴールドの使命だと考えている。おいしさを改善しながら品揃えを強化していきたい」と意気込む。

料理人も太鼓判のクオリティ

 発表会で目玉商品として紹介されたのは2品。その1つが、「セブンプレミアム ゴールド骨付き肉3本入 金のバターチキンカレー」(398円)だ。南インド料理の専門店「ERICK SOUTH(エリックサウス)」の総料理長、稲田俊輔氏が監修した同商品は、ヨーグルトとスパイスに漬け込んだ手羽元が3本入るというボリュームと、コクのあるカレーを特徴とする。手羽元はスプーンでほぐれるやわらかさで食べやすく、味つけも稲田氏の下、専門店のクオリティを実現した。

 稲田氏は「インドカレーはまず素材ありき。素材からいかにおいしさをカレー全体に引き出していくかがポイントになる。お話をいただいたとき、(担当者から)今回の商品は手羽元を3本も入れると聞いて驚いた。この素材を生かすべく、ワクワクしながらつくった。このバターチキンカレーには、お店が追いつかれたという脅威も感じている」と笑顔を見せた。

手前はセブンプレミアム ゴールドの「金のマルゲリータ」、奥のパスタは「金の蟹トマトクリーム」

 もう1つが、「セブンプレミアム ゴールド 金のマルゲリータ」(638円)だ。18年より販売を開始した同商品をリニューアル。今回は「ピッツェリア エ トラットリア ダ イーサ」のシェフ、山本尚徳氏の監修のもと開発した1品である。

 生地にこだわって原材料を小麦粉から見直したほか、トマトソースを生地に2度塗り、モッツァレラチーズを載せて「フレッシュさを強めた」(山本氏)。生地づくりにあたっては、山本氏自ら何度も工場に足を運び、スタッフに指導。1日に1000枚以上生地を触り、技術を向上させたという。また、ピザの裏目に焦げ目をつけるところまでこだわり「本格的なナポリピザに近付いた」と山本氏は胸を張る。

セブンプレミアム ゴールドの人気商品「金のハンバーグ」

 そのほか、人気商品の「セブンプレミアム ゴールド 金のハンバーグ」(398円)もリニューアルした。累計販売数が17000万個(109252月末)にのぼる同商品は、牛肉の旨みとコク、豚肉の甘みが味わえるように絶妙なバランスで配合したのが特徴だ。リニューアルでは、それぞれのよさを引き出すために加熱条件を細かく設定し、焼き方を工夫した。

 また、「セブンプレミアム ゴールド 金のボロネーゼ」も原料や製造工程を見直した。ソースに使う肉を牛ひき肉を50%にまで増やし、値段を押さえつつおいしさも実現。調理工程で投入する赤ワインの種類やタイミングも変更し、牛肉も高温で焼きあげる工程を追加した。ほかの商品もリニューアルしたほか、新商品も販売している。

左から「ピッツェリア エ トラットリア ダ イーサ」シェフの山本尚徳氏、セブン-イレブン・ジャパン商品本部の井手口美紗氏、「エリックサウス」の総料理長、稲田俊輔氏

 井手口氏は「お客さまの食生活も変わっていく中では、ニーズに応えるだけではなく、一歩先を行く商品やサービスを提供し続けなければならない。さまざまな業態が食品に参入していく中で、セブンプレミアム ゴールドを買いにいくためにセブンイレブンに行こうと、お客さまに思っていただけるような商品やサービスを開発していきたい」と話した。

 

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