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リニューアルでアクティブユーザー20%増!パルシステム、大手ECに負けないアプリとは

関東を中心に1都12県で宅配事業を展開するパルシステム生活協同組合連合会(東京都/大信政一代表理事理事長:以下、パルシステム)。同連合会は、2001年に宅配のインターネット受注システム「オンラインパル」の運用を開始したのを皮切りに、生協のなかでも積極的にデジタル技術を導入してきた組織として知られる。そんな同連合会は22年8月にスマホアプリをリニューアルし、アクティブユーザーを2ケタ伸長させている。

大手ECに負けない総合アプリに改良

 先進的にデジタル活用を推進してきたパルシステムでは、宅配のネット注文比率は約48%と、全国の生協よりも高い傾向にある。ネット注文に慣れた組合員も多く、アプリによる1人当たり購入金額は6000円前後と紙カタログからよりも高い。

 そんなパルシステムが22年8月、独自のスマホアプリ「ぽちパル」をリニューアルし、「パルシステムアプリ」をスタートした。16年7月にリリースした「ぽちパル」は、カタログに掲載された商品番号を入力するだけで注文ができ、操作の容易さから年齢層の高い組合員にも好評だ。そこで、「ぽちパル」の機能はそのままに、紙のカタログなしでの商品情報の確認や注文のほか、配達状況の確認、問い合わせなどの機能を網羅したアプリに生まれ変わらせた。

22年8月、独自のスマホアプリ「ぽちパル」をリニューアルし、「パルシステムアプリ」をスタートした

 同連合会では、商品開発等で行っているデプスインタビューなどの調査を、システムやコンテンツの開発・改良の際にも実施。組合員の声を聞き、ユーザビリティの向上を図っている。今回のリニューアルでは、「大手マーケットプレイスに後れを取らない利便性」をテーマに掲げ、事業本部インターネット事業推進部がシステム設計を、広報本部商品企画部がアプリ内で発信するコンテンツ設計を担った。

 スマホアプリは、実際に利用されることが重要だ。対してパルシステムはアプリのリニューアルを機に組合員の入口戦略を変更。新規加入申込者にはまず同アプリをダウンロードすることを推奨し、加入時点からアプリ利用を前提に注文等を行ってもらえるように誘導している。

 利用し続けてもらうための工夫もしている。パルシステムでは

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