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イズミ創業者の山西義政氏が死去、97歳

 イズミ創業者の山西義政氏が4月1日、老衰により死去した。97歳だった。故人の遺志により、葬儀は近親者のみで執り行われた。後日、「お別れの会」を行う予定だが、新型コロナウイルスの影響もあり、日時や場所は今のところ未定。問い合わせ先は、イズミの総務部広報課(082-264-2653)。

 山西氏は、1922年(大正11年)、広島県大竹市で生まれ、小学校入学前から広島市で育った。小学生のときに父親を亡くし、シジミ売りや新聞配達で家計を支えた。20歳で海軍大竹海兵団に入隊、乗艦した航空母艦が撃破されるなどしたが、九死に一生を得て45年11月頃に広島に復員した。

 終戦翌年には広島駅前で露天を始め、1950年に衣料品問屋・山西商店を設立、61年には株式会社いづみを設立してスーパーマーケット1号店をオープンした。78年に株式を上場、80年に社名をイズミに変更した。

 90年に現在の主力業態である大型ショッピングセンター「ゆめタウン」を開設、93年に息子の泰明氏に社長を譲り、会長となった後、95年には九州進出を果たすなど同社を西日本の有力スーパーに発展させた。2019年5月の株主総会で取締役を退任し、名誉会長に就いていた。