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第105回 SCの営業時間が全店統一でなくなってきた8つの理由

ショッピングセンター(SC)では、長らく営業時間の全館統一を標榜してきた。「朝10時開店、21時閉店」などSC全体の統一が当然であり、それが最適解であると誰もが疑わなかった。しかし、最近、いくつかの要因でそこに風穴が開きつつある。今回は、SCの営業時間の在り方をテーマとする。

「QVB Sydney」

SCのジャパンスタンダード「3原則」

 海外では、テナントごとに営業時間が異なる商業施設に遭遇することが多い。それも開閉店の時間だけでなく、商業施設の営業時間内であるのに「しばらくの時間、閉店します」とドアに掲示し、閉店する店舗が散見される。これについて経営者は、「客の少ない朝や夜間は店を閉めることで、コストを最小限にしたい」と言うが、テナントの営業時間を統一することが原則になっている日本から見ると驚く。しかし、海外ではいたって普通に行われている。

「QVB Sydney」
「Sylvia Park Auckland」内で一時閉店している店舗
「Sylvia Park Auckland」内の店舗で掲げられていた一時閉店を示す札

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