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サントリー、医療機関向けに消毒用アルコールを無償提供へ

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4月15日、サントリーホールディングスは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い需給がひっ迫している消毒用アルコールについて、医療機関や高齢者施設向けに、4月下旬から無償提供を開始すると発表した。写真は2016年9月、サントリーの武蔵野ブルワリーで撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 15日 ロイター] – サントリーホールディングス[SUNTH.UL]は15日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い需給がひっ迫している消毒用アルコールについて、医療機関や高齢者施設向けに、4月下旬から無償提供を開始すると発表した。

サントリースピリッツ大阪工場(大阪市)で蒸溜したアルコールの一部で、約95%のアルコール濃度となる。製造量については、現在調整中。

同社は、海外ではすでに、米国やスペインで消毒用アルコールを製造、医療機関などに提供しているほか、カナダでも消毒液の生産を検討している。

また、資生堂は手荒れに配慮した手指消毒液を新たに開発し、那須工場(栃木県大田原市)において17日から生産を開始する。5月以降は、大阪工場(大阪市)、掛川工場(静岡県掛川市)、久喜工場(埼玉県久喜市)も生産を開始し、毎月合計20万本(約10万リットル)の消毒液を、医療機関などを中心に提供するとしている。

これは、指定医薬部外品にあたる。資生堂の直川紀夫常務は、15日に官邸で開かれた安倍晋三首相との懇談会にテレビ会議方式で出席し、2週間で医薬品医療機器等法(薬機法)をクリアしたことを明らかにしたという。

同社も、すでにフランスや米国で消毒液を生産し、医療機関へ提供している。