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U.S.M.H 第3四半期は減収も2ケタの増益

マルエツmaretsu

 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都)が1月10日に発表した2024年2月期第3四半期決算(連結2023年3月1日~11月30日)は、営業収益が前年同期比0.2%減の5,249億円、営業利益を18.5%増の26億円とし、前年同期の68.7%減から一気に2ケタ増益に転じた。

 第3四半期連結累計期間、グループ全体では来店客数が回復基調にあり、客単価は一人当たりの買上点数は減少したものの、1点単価の上昇で前年同期を上回った。営業総利益は、売上総利益率が前年同期に比べて0.5ポイント改善したことで1.1%増の1,582億円。一方、販管費については、ECの利便性向上や決済機能の多様化、セルフレジの導入拡大などを進めたことや、省力化につながる設備の導入などの投資を先行したことで減価償却費などが増加して0.9%増の1,556億円となったが、26億円の営業利益を計上し、前年同期に比べて4億円増やした。

 主要子会社のマルエツは、オンラインデリバリーを44店舗、Uber Eatsサービスを116店舗に拡大、11月からは初の移動スーパーの運行を開始。また、生産性向上施策として電子棚札を109店舗に拡大。需要予測型発注の運用を11月から全店で始めた。

 カスミは、Scan&Goカードの利便性とお得感の周知を図り、利用率増加に注力。11月末には105万枚を超え、ポイントプログラムによってさらに利用率を高めつつある。

 マックスバリュ関東は3店舗で活性化を実施。「対面販売の強化」「独自商品の拡大」「即食の強化」に取り組んだ。

 通期の連結業績予想については、客数が前年同四半期を割り込み、減価償却費や販促施策のコスト増により同累計期間における営業利益が計画比で34.8%減となり、また店舗閉鎖損失等の特別損失を計上したことから、営業収益は前回予想から248億円減の7090億円(前年同期比0.0%)、営業利益は同32億円減の60億円(同6.0%減)に修正した。