ワタミは5日、新たな居酒屋ブランド「和民のこだわりのれん街」を主要都市で展開していく方針を発表した。手作りの料理や、農林水産業の持続可能性に配慮した素材調達を重視。既存の居酒屋より高くても消費者に選ばれる店づくりを目指す。
同日、東京都内の1号店を報道陣に公開した。複数店舗のメニューが一つの店で楽しめる「横町」形式で、グループ内の焼き肉店やすし店など7ブランドを集めた。これまでも横町形式の店舗はあったが、「(既存店より)徹底的に手作りにこだわる」(渡辺氏)という。横浜、名古屋、大阪、博多、仙台などへの展開を検討する。
渡辺美樹会長兼社長は同日の記者会見で、インフレへの対応や人件費の引き上げが急務となる中、「価格が上がった以上に、商品力を上げた店しか生き残れない」と強調。新ブランドでは客単価を現在の2800円程度から3200円程度に引き上げる目標を示した。