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初サンマ、キロ20万円=豊洲市場で最高値

豊洲市場に初入荷したサンマ
〔写真説明〕豊洲市場に初入荷したサンマ=21日午前、東京都江東区(時事通信社)

 東京・豊洲市場(江東区)に21日朝、サンマが今シーズン初入荷した。不漁を反映して、昨年より1カ月以上遅かったが、卸値は1キロ当たり20万円、1匹2万5000円と過去最高値を付けた。

 同市場に入荷したのは、19日の朝までに北海道根室市の花咲港などに小型船によって初水揚げされたサンマの一部、約500キロ。

 わずか1キロほどと少なかった昨年7月中旬の初荷より急増したが、1匹120~130グラムの卸値は、昨年の高値(約110グラム、キロ当たり12万円)を大きく上回り、最高値を更新した。

 高級クロマグロでもめったに出ない「ご祝儀相場」で、初物を入手した仲卸「山治」の山崎康弘社長は「市場を少しでも盛り上げたかった。鮮度が良く刺し身がお薦め」と話し、米国や都内のすし店に卸す予定という。

 サンマは近年、不漁が深刻化。今年も低調な見通しだが、8月下旬に入って大型船も出漁したため、「少しでも大きくておいしいサンマが取れてほしい」(豊洲の卸会社)と期待する声が多い。