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そごう・西武労組に計画説明=売却に理解求める―セブン&アイ

セブン&アイ・ホールディングス本社
〔写真説明〕セブン&アイ・ホールディングス本社(時事通信社)

 セブン&アイ・ホールディングスは4日、傘下の百貨店そごう・西武の売却問題を巡り、雇用維持を求める同社労働組合に対し、売却後の事業計画案について正式に説明した。関係者によると、結論は出ず、今後も交渉を継続していくことを確認したという。  そごう・西武の労使協議に、セブン&アイの井阪隆一社長が出席する形で行われた。労組側は、1日にそごう・西武の林拓二社長が解任され、後任に田口広人常務が就任した唐突な人事について、不安と不信を伝えたという。

 争点となっている、家電量販大手ヨドバシホールディングス(東京)が出店予定の西武池袋本店(東京都豊島区)の改装案もセブン&アイは説明したとみられる。労組の理解を得た上で、米投資ファンドへの売却を近く完了したい考え。

  そごう・西武の売却方針は昨年11月に決まったが、労組などの反発から売却時期は2回延期された。労組は今年7月下旬にスト権を確立し、従業員の雇用や百貨店事業の継続が見込めない場合は、ストを実施する可能性もあるとしている。