日本百貨店協会が発表した全国百貨店の1月の売上高は約5700億円で、既存店ベースでは前年同月比5.7%のマイナスだった。前年実績割れはこれで23ヵ月連続だが、前月の5.0%減に続きリーマンショックが発生した2008年9月(4.7%減)の水準付近にまで持ち直した。
セールを12月に前倒しした反動などもあって衣料品の売上高は8.5%減だったが、特選輸入雑貨や宝飾・高級時計など高額品の動きが戻ってきたことで、美術・宝飾・貴金属の売上高は0.4%減とほぼ前年並みを維持した。そのほか、外国人売上が24.8%増(調査対象41店舗)と3ヵ月連続で2ケタの伸びを示すなどプラス要素も出てきた。
主な百貨店の1月の既存店売上高は、三越が10.3%減、伊勢丹が0.8%減、大丸が0.5%減、松坂屋が3.3%減、高島屋が6.3%減となっている。