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「『サミットさんの社員のマインドが変わった』と人に指摘されるようになった」

「『サミットさんの社員のマインドが変わった』と人に指摘されるようになった」

 

 と満足げな表情で話すのは、サミット(東京都)の竹野浩樹社長だ。

 

 業績は半端なくよい。

 

 サミット単体の2019年3月期中間期の売上高は1357億1000万円と対前期比3.2%増、営業利益(37億6200万円)、経常利益(40億1400万円)、中間(当期)純利益(27億8500万円)ともに過去最高となった。

 

 メリハリ価格、おもしろチラシ、即食簡便商品の充実、大総菜プロジェクト、地域別MD、食べ方売り(鮮魚)、内装改革、ハイタッチな接客など、押し上げた要因はいろいろある。

 

 しかし、その礎にあるのは、合計9820人(正社員2502人、パートタイマー7318人※)にのぼる従業員のがんばりだ。

 

 同社は、竹野社長就任以降、「サミットが日本のスーパーマーケットを楽しくする」というミッションのもと、個添経営を進めてきた。

 

「その結果、自ら考えて行動する方々が1割くらいでてきてくれた。そうした人たちを2割~3割の方々が真似るようになり、個店力が発揮できるようになってきた」と竹野社長は振り返る。

 

 それでも、自律的な従業員は、まだ1割に過ぎず、それだけに伸びシロは大きいようだ。
「いまは足の早い人には走っていただき、そうでもない人には準備運動をしていただいているところ」(竹野社長)。
 潜在性は果てしなく大きい。

 

 なお、同社は、通期の売上高を同3.1%増の2740億円、営業利益72億円(同1.3%増)、経常利益77億円(同0.9%増)、中間(当期)純利益47億円(同1.1%増)と予測している。(C)

 

 

※パートタイマーは1日8時間、月20日換算による期中平均人数