米ターゲット、買い物代行のシップトを買収、即日配達強化
米ディスカウントストア大手のターゲットは12月13日、買い物代行サービスを運営するスタートアップ企業、シップト(Shipt)を現金5億5000万ドル(約616億円)で買収すると発表した。
シップトは「パーソナルショッパー」と呼ばれる個人が、スーパーマーケット(SM)などで買い物を代行し、利用者の自宅に届けるサービスを展開しており、同様の事業ではインスタカート(Instacart)に次いで全米第2位。シップトに登録したパーソナルショッパーは2万人を超え、全米72の市場をサービス対象エリアとしている。
ターゲットはシップトのサービスを活用することで、店頭商品を即日配達できる店舗を2018年上半期中に全店舗の約半数に増やす計画だ。
シップトは大手SMのHEバット、クローガー傘下のハリス・ティーター、スーパーセンター業態を展開するマイヤーなどとも提携し、利用者から注文を受けた商品をこれらのチェーンの店舗で購入している。ターゲットはシップトの事業拡大投資を支援し、提携先の小売業を増やしていく方針だ。買収後もシップトは独立した企業として運営され、経営者も代わらない。買収は年内に完了する予定。
シップトは年会費99ドルを支払うと、回数無制限で利用できる(買い物代金は別途支払う必要がある)。インスタカートの149ドルに比べて、年会費が安いのが特徴だ。