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三越伊勢丹が手掛けるメタバース「REV WORLDS」の全貌と新しい買物体験とは

メタバースB大

2022年現在、小売業によるメタバース活用は海外が中心で、国内小売の事例はほとんど存在しないのが現状だ。そうした中で先進的な取り組みとして業界内外から注目を集めているのが、三越伊勢丹(東京都/細谷敏幸社長)が運営するVRを活用したスマートフォン向けアプリ「REV WORLDS(レヴ ワールズ)」だ。なぜ、百貨店の三越伊勢丹がメタバースを推進するのか。事業展開の先に何を見据えているのか。事業責任者に聞いた。

自由な発想でファッションをつくるには

 メタバースがバズワードとして注目を集めている。まだ数年はゲームの世界にとどまると考えられていたメタバースだが、任天堂の「あつまれ どうぶつの森」や米エピックゲームズの「Fortnite(フォートナイト)」などはゲームの領域を超え、人々がバーチャルでコミュニケーションをとる空間になりつつある。

 そうしたメタバースの隆盛を受け、当初計画から2年以上も前倒しでリリースしたサービスが、三越伊勢丹運営のVRを活用したスマートフォン向けアプリ「REV WORLDS」だ。

REV WORLDSの画面。ユーザーはアバターを使ってREV WORLDS内を自由に歩き回ることができる。写真奥に見えるのは“バーチャル伊勢丹”の店舗だ

 「当初の計画では、3年をかけて開発し、2023年にリリースする予定だったが、そこまで待っていたら、市場に乗り遅れる。機能を限定して開発期間を大幅に短縮し、21年3月にβ版をリリースすることにした」

 REV WORLDS事業の立ち上げ担当者である、オンラインクリエイショングループ デジタル事業運営部 仮想都市プラットフォーム事業担当の仲田朝彦氏はそう当時を振り返る。

 REV WORLDS事業は、仲田氏が社内起業制度を活用して誕生させたものだ。1度目のチャレンジでは、「面白い試みだが、事業としての実現可能性となると、まだ遠い未来の話としか聞こえない」として退けられたが、自分たちでつくった動画をプレゼン材料に再度挑戦、社内審査をクリアした。

 REV WORLDSを着想するきっかけは、仲田氏が三越伊勢丹に入社した08年に見た、アップル(Apple)創業者のスティーブ・ジョブズ氏が行ったiPhoneのプレゼンにある。

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