ヨークベニマル(福島県/大髙耕一路社長)が、東北随一の繁華街・仙台への攻勢を強めている。同社は2023年11月18日、「仙台」駅からほど近い場所に「ヨークベニマル仙台上杉店」(以下、仙台上杉店)をオープンした。「仙台の新たな顔になるスーパーマーケット」を掲げる同店では、どのような売場づくりをしているのか。
(調査日=2024年1月13~15日)※1:本文中の価格はすべて本体価格 ※2:写真は編集部撮影
仙台市中心部のランドマーク跡に出店
ヨークベニマルが23年11月にオープンした仙台上杉店は、「仙台」駅から直線距離で約1.7㎞、最寄りの仙台市営地下鉄南北線「北四番丁」駅からは徒歩約6分の場所にある。
同社は仙台エリアにおいてすでに強固なドミナントを形成しており、仙台市青葉区へは7店舗目の出店となる。出店地は、「杜の都の迎賓館」と称され地域住民から親しまれた総合宴会場「仙台勝山館」の跡地で、周辺には高層マンションが立ち並ぶほか、宮城県庁、青葉区役所などの行政機関、学校や病院も多い。
商圏とする店舗から半径1㎞圏内には、2万1722世帯/3万8076人が居住する。年齢別人口構成では40~50代の割合が高く、世帯別構成では単身世帯が6割を超える。ヨークベニマルの商勢圏の中では屈指の人口密集エリアであり、ふだん使いの利用だけでなく、いわゆるハレの日の需要も期待できそうだ。
仙台上杉店の売場面積は、同社の標準となる約614坪。筆者歩測による売場スペース構成比では、生鮮が38%、日配が24%、両部門合計で62%を占め、生鮮・日配が主体であるといえそうだ。売場レイアウトは
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