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ライフ初芝店 シニア層とファミリー層をねらった新商品&MDを徹底解説!

ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長:以下、ライフ)は2022年12月7日、大阪府堺市にスクラップ&ビルドにより「ライフ初芝店(以下、初芝店)」をオープンした。初芝店ではメーンターゲットのシニア層に加え、若いファミリー層の取り込みもねらった施策を展開している。本記事ではこれらのターゲットに向けた商品施策について解説する。(文中の商品価格はすべて本体価格)

ライフ初芝店外観。

シニア層と若いファミリー層の取り込みをねらった商品展開

 2022年12月7日、大阪府堺市にスクラップ&ビルドによりオープンした初芝店。1フロア当たりの売場面積を拡大し、食料品の品揃えを拡充した。また、旧店舗で好評でありながらも、仮店舗の「初芝東店」では取り扱いのなかった、日用品や衣料品売場、ドラッグコーナーを復活させ、ワンストップショッピングの利便性を提供する。

 半径500ⅿ圏内の世代別人口構成比は、70代以上が23.4%とトップで、大阪府平均を5.0ポイント上回るため、初芝店ではシニア層をメーンターゲットとした店づくりに注力。加えて、同店の最寄り駅である南海高野線「初芝」駅の隣駅で商圏にも含まれる「白鷺」駅周辺は再開発が進んでいることから、若いファミリー層の取り込みもねらう。

 初芝店ではこれらのターゲット層に向けた商品を続々と投入している。たとえば精肉コーナーには、フライパンで焼くだけの「豚肉肩ロースレモンペッパーステーキ」(228円)や「豚肉ロース味噌漬け」(398円)など、ファミリー層のニーズがとくに高い簡便商品を展開する。さらにレンジアップの新商品「ガーリック香るBBQスペアリブ」「スパイス香るBBQスペアリブ」(各100g・218円)も投入した。

ボリューミーでガツンとした味わいの「ガーリック香るBBQスペアリブ」「スパイス香るBBQスペアリブ」。

 鮮魚コーナーでは、シニア層に人気の干物を近畿圏最大級の品ぞろえで用意する。

鮮魚コーナーでは、塩干商品を多く取りそろえる。

和総菜を充実させた総菜コーナー

 総菜コーナーでもシニア層に向け、和総菜のラインアップを充実させた。枝豆、紅生姜、きんぴらのさつま揚げが入った「3種さつま揚げ盛合せ」(398円)や、前日に煮込み、一晩寝かせてしっかりと味をしみこませた「店内手作り! 筑前煮」(398円)、「店内手作り! つゆだく肉じゃが」(398円)などを販売している。

和総菜を充実させた総菜コーナー。

 インストアベーカリーでは、ふんわりとした食感のコッペパンに揚げ物を挟んだ「コッペパン 自社製関西風メンチカツ」(298円)、「コッペパン ハムカツ」(258円)、「コッペパン 関西風牛肉入りコロッケ」(238円)などを初導入した。

コッペパン3種は、今後、他店でも水平展開していく。

 また、自社プロセスセンターで初めて製造する和風スイーツ「とろとろわらび餅」(298円)も初芝店のオープンに合わせて展開。流行りの「とろりとした食感」に仕立てることで、シニア層と若いファミリー層に訴求する。

天保山プロセスセンターでは、これまでは洋風スイーツのみの展開だったが、「とろとろわらびもち」のような和風スイーツの製造にも取り組んでいく。

 ドラッグストアコーナーでは若い家族連れの母親の「ついで買い」を促すため、SNSで話題になったJoocye「フルーツミラーリップグロス」(1800円)や、Joy.coco「エアリーアイシャドウ」(1800円)などトレンドコスメをコーナー化した。

2階トレンドコスメコーナー。

 半径2km圏内には「コープ大野芝店」「万代美原店」「万代なかもず店」などのSMが点在する、競争の激しいエリアで、初芝店は以上のような取り組みで地域住民の取り込みをねらう。

<店舗概要>
所在地 大阪府堺市東区日置荘西町1-11-4
オープン日 2022年12月7日
店長 吉村保則
営業時間 9:00~21:00
売場面積 3421㎡
SKU数 約3万6403 SKU
従業員数 正社員29名、パート・アルバイト93名