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トライアル、独自開発のAIカメラを1500台導入、旗艦店「新宮店」に

「メガセンタートライアル新宮店」は改装によりスマートストア化を進める
「メガセンタートライアル新宮店」は改装によりスマートストア化を進める

 ディスカウントストア大手のトライアルホールディングス(HD、福岡市)は4月19日に改装オープンする旗艦店「メガセンタートライアル新宮店」(福岡県新宮町、店舗面積約1万1880平方メートル)に、独自開発した人工知能(AI)搭載カメラを1500台導入する。

 AIカメラは来店客の性別や商品を認識し、客の購買行動に合わせた販促情報をデジタルサイネージ(電子看板)に表示したりすることができる。陳列棚の在庫状況の確認や店内での客の行動分析などにもAIカメラを活用する。

 トライアルHDは、「スーパーセンタートライアル アイランドシティ店」(福岡市)、「トライアル Quick(クイック)大野城店」(福岡県大野城市)にスマートカメラを設置しているが、新宮店で導入したAIカメラはスマートフォンをベースに開発することで、導入コストを抑えた。

スマートフォンをベースに開発したAIカメラ(左)は、陳列棚の商品を自動認識する

 新宮店ではAIカメラのほか、電子値札7000枚、プリペイドカードによる精算機能を搭載したショッピングカート「レジカート」200台、デジタルサイネージ210台も導入し、スマートストア化を図る。

 AIカメラは2018年11月に設立した子会社、Retail AI(リテール・エーアイ、東京都港区)が開発した。同社は大手電機メーカーやAIベンチャーの出身者など国内に約50人、中国に約300人のエンジニアを抱え、小売業向けAI技術の開発・導入を行う。

 Retail AIでは、トライアルHD以外の小売業にもAIカメラを販売していく予定だ。