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デュワーズ、12年リニューアル&エイジド強化で価値を高める

dcs231201_MD特集

スコッチウイスキー「デュワーズ」は定番の「ホワイト・ラベル」のほか、エイジドや数量限定の「ユニークカスク」シリーズなど、幅広い商品展開でユーザーを拡大。今期は12年のリニューアルをはじめエイジドの販売を強化し、「デュワーズ」ブランドの価値を高めていく。

170年以上の歴史を持つ世界的ウイスキーブランド

 バカルディ ジャパンが輸入しサッポロビールより販売する「デュワーズ」は、170年以上の歴史を持つブレンデッドスコッチウイスキーだ。グレーンウイスキーの原酒とモルトウイスキーの原酒をそれぞれブレンドした後、再び樽の中で熟成させるダブルエイジ製法を採用することで、華やかに広がる芳醇な香りと、まろやかでバランスのとれた味わいを実現。創業者ジョン・デュワーによって生み出された同ブランドは、家業を引き継いだ息子のジョン・アレクサンダー・デュワーとトミー・デュワーの革新的なアイデアと揺るぎない信念によって世界中に広がり、多くのウイスキー愛好家から支持されている。

ダブルエイジ製法によるスムースな味わいが特長の「デュワーズ」。定番の「ホワイト・ラベル」のほか長期熟成のエイジド、数量限定の「ユニークカスク」シリーズ、最高のなめらかさを持つダブルダブルシリーズなど、幅広いラインアップも魅力

 国内のウイスキー市場は昨今の原酒不足の影響もあり近年は停滞傾向にある。しかしスコッチウイスキーは、長い歴史で培われた製法や多種多様なモルトによる個性といった奥深い世界観が多くのファンをつかみ、堅調に推移。なかでも「デュワーズ」はなめらかな味わいと華やかな香りで20~40代の若い世代を取り込み、シェアを拡大している。

 現在「デュワーズ」では定番の「ホワイト・ラベル」をはじめ、12年、15年、18年、25年のエイジドや4段階熟成プロセスを採用したダブルダブルシリーズなど幅広いアイテムを展開。とくにさまざまな樽を仕上げの熟成に使用することでフレーバーの違いを楽しめる数量限定の「ユニークカスク」シリーズは幅広いウイスキーファンの醸成に一役買っている。

「デュワーズ12年」リニューアル、エイジドのユーザーを拡大

 5月23日に数量限定発売された「デュワーズ ジャパニーズスムース8年」は日本産のミズナラ樽で仕上げた「ユニークカスク」シリーズ。これまでラム樽で仕上げた「カリビアンスムース」、メスカル樽で仕上げた「イリーガルスムース」、ポートワイン樽で仕上げた「ポルトガルスムース」が発売されており「ジャパニーズスムース」は第4弾となる。

 同品は8年熟成原酒を日本産のミズナラ樽で熟成することで、白檀やシナモンのような香りとハチミツのような上品な甘さが楽しめる。

 同品のコンセプトは既存の「デュワーズ」ユーザーに加え、「ワンランク上のウイスキーを試してみたい」というユーザーにも受け入れられ、シリーズ最高の売上を達成。発売が5月後半だったこともあり父の日ギフトとしても好評だった。

「デュワーズ12年」でつくるハイボールを中心としたポップアップストアも展開
事業推進部家庭用戦略グループマネージャー岩見 貴年氏

 バカルディ ジャパンでは今期のマーケティング方針として、エイジドやダブルダブルシリーズといったプレミアムラインの販促を強化。その第1弾として24年1月頃から「デュワーズ12年」のフルリニューアル品の出荷が始まる。1stフィルバーボンカスクを使用することで、「デュワーズ」特有のなめらかな風味をそのままに、バニラ香などの良い部分をさらに引き出している。また、ボトルパッケージもより洗練され、液色を見せることで、熟成感が一目でわかるようになった。

 同社ではWEBやSNSでの情報発信をはじめポップアップストアなどのイベントも強化。「デュワーズ」の魅力を幅広く周知し、スコッチウイスキーの支持拡大に貢献していきたいとしている。