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すべてHACCP認定取得工場で製造、徹底した品質管理に重きを置く韓国産キムチの魅力とは?

韓国を代表する食材のひとつであるキムチ。韓国産のキムチはすべてHACCP認定を取得した工場で製造されており、 種類の豊富さや滋味あふれる味わいと共に、衛生面や安全面でも高い評価を受けている。

安心安全な韓国産キムチ 目印はキムチくんマーク

 キムチは、主原料である塩漬け白菜に唐辛子粉やにんにく、生姜、ねぎ、大根、塩辛などを混ぜて漬け込み発酵させた、韓国の食文化を語るうえで欠かせない食品だ。原料となる野菜は白菜だけでなく大根やきゅうりなど様々で、地域や季節、調味料の種類や配合・熟成方法も異なる。また、各家庭に伝わる漬け方があるため、家庭ごとに味が異なるのも特徴となっている。

 キムチが世界的に知られるようになったきっかけは、1984年のロサンゼルスオリンピックで、公式メニューとして採択されたこと。それから約30年、キムチは日本や中国といったアジア圏だけでなく、イギリス、オランダ、ドイツ、フランス等のヨーロッパ各国やアメリカなど約150カ国に輸出されている。

 日本においては、ソウルオリンピックをひとつのきっかけとして徐々に浸透した。今では漬物の代表格として日常的に食され、国内での浸透と共に日本産や中国産など、韓国産以外のキムチも増えている。

 韓国産キムチは、すべてHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point:危害分析重要管理点)認定を取得した工場で製造されている。それは、韓国政府が国民食であるキムチを安心して食すことができるように2012年から韓国国内のキムチ工場に対してHACCP認定を義務化することにしたためだ。そして、20年には韓国国内のキムチ工場の100%HACCP認定取得。日本でも216月からキムチ工場を含んだすべての食品業態にHACCPを根拠とした衛生管理導入が義務化された。また、韓国産キムチは、「キムチの有害微生物の管理ガイドライン」による徹底した衛生管理により、安全・安心面でも高い評価を得ている。

 安全・安心を徹底した韓国産キムチを見分ける方法のひとつが『キムチくんマーク』だ。
『キムチくんマーク』は韓国産キムチにのみ付けられており、韓国政府認定の証でもある。

 韓国農水産食品流通公社では店頭用のPOPや啓発ポスターなどを通じて、韓国産キムチの安全性やおいしさに関する情報発信に努めている。

韓国農水産食品流通公社では『キムチくんマーク』の入ったPOPを作成し、韓国産キムチの安全・安心の普及につとめている。

韓国産キムチの詳細はこちら

 

国内で購入可能な『キムチくんマーク』がついている韓国産キムチ例

 

原材料から輸送まで徹底した品質管理

株式会社三輝の新川幸也社長

 1986年創業の三輝(以下、サンキ)は、韓国産キムチの輸入販売におけるパイオニア的企業だ。韓国産キムチのおいしさを日本国内に広めるため創業された同社は、毎週20フィートコンテナに10トンのキムチを船積みし、築地市場での手売りをスタート。ソウルオリンピック以降から徐々に認知度が高まり需要が一気に拡大した。

 現在は大手外食チェーンや中食チェーンを中心とした業務用商材のほか、全国流通向けに市販用キムチの販売も行っている。さらに徹底した温度管理を行うためにキムチ専用の冷蔵庫を開発したことや創業メンバーが現地の工場と強いパイプを築いたことも奏功し、1993年、韓国貿易センターより韓国キムチ輸入功績による感謝牌を、94年には韓国農林水産部より農林水産部長官感謝牌を日本企業としては初めて授与されている。

 サンキのキムチを製造する韓国のモアでは、HACCP認定のほか、食品安全のためのシステム規格FSSC22000(Food Safety System Certification)も取得。主要な原材料である白菜については契約栽培のもののみを使用し、畑から生産まで一括トレース管理を実施している。収穫された白菜は使用するまで、原料冷蔵庫に収められ、徹底した衛生管理の下キムチを製造。品質管理室を設置し、商品仕掛品検査、出荷時ロット検査を実施している。

 キムチは、温度管理の難しい食品であることから、同社のキムチはコンピュータで一定の温度に保たれた冷蔵工場で生産され、マイナス2°Cに設定された大型の冷凍冷蔵コンテナにより日本国内へ輸送。工場から倉庫まで一貫した低温流通システムがとられている。

おいしく食べるアレンジレシピも多数紹介

 サンキを代表する市販用商品が創業当時から変わらぬ味を守ってきた「ペチュキムチ」だ。本場韓国産の白菜と自然のヤンニョムを贅沢に使用した乳酸発酵キムチで、辛みが少なく甘みとコクをもった上質の唐辛子を使用している。

 「乳酸発酵キムチ」は70gの食べ切りサイズのキムチ。細切りカットなのでそのままご飯の上にのせたり、納豆などとあえて食べるのもおすすめだ。

 「海老入り壺キムチ」は吟味した白菜と海老を手間暇かけて漬け込み、容器にもこだわった付加価値型のキムチ。

「無添濃厚キムチ」は白菜・にら・玉ねぎを贅沢に使用し、無添加商品でありながら、濃厚ですっきりとした後味の乳酸発酵キムチとなっている。

 また、サンキでは同社のホームページ内で多数のキムチを使ったレシピを公開している。6月発売の本格キムチの素「キムチューブ」や7月発売の「陳建一僕の大好きなキムチ」などの新商品についてはパッケージにQRコードを印刷しており、アクセスすることで同品を使ったレシピ動画が見られるようになっている。

 サンキでは安全・安心をベースに今後も原材料から生産工程、輸送にまでこだわった商品づくりで、韓国産キムチの魅力を伝えていきたいとしている。

 三輝のWEBサイトでは、レシピを紹介している。レシピ紹介ページへ

韓国農水産食品流通公社(aTセンター)
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