好決算目立つも成長スピードには「格差」
ここ数年、コロナ特需やその反動減に翻弄されたSM業界。23年5月にコロナが5類感染症へと移行された後、国内の経済活動が正常化に向けて動き出したのも束の間、先行きの見えない国際情勢や、足元ではやや落ち着きを取り戻したものの慢性化するインフレなど、経営環境には不安要素が山積みの状態だ。
ダイヤモンド・チェーンストア誌23年7月1日号「決算2023ランキング」におけるSM業態のランキングを振り返ると、前年度(21年度)と比較可能な22社のうち15社が減益となるなど、利益面で苦戦する企業が散見された。当時から顕在化していたエネルギーや原料価格の高騰を受け、水道光熱費をはじめとする店舗運営のコストが重くのしかかったのに加え、物価高騰下で消費マインドがいっそう冷え込んだ。結果、コスト増を売上でカバーできず低迷した企業が目立った。
23年度の各社業績に目を向けると、28社のうち25社が増収となるなど全体的に好調に推移した。営業利益も上位企業を中心に増益基調に転じ、前年度と比較して大きく改善されている。
このほか注目したいのが、
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