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景気動向一致指数は3カ月ぶり低下、鉱工業生産減など響く=内閣府

都内を歩く人々
7月7日、内閣府が公表した景気動向指数は、指標となる一致指数が前月比2.6ポイント低下し、3カ月ぶりのマイナスだった。写真は都内で5月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 7日 ロイター] – 内閣府が7日公表した5月の景気動向指数(速報)は、指標となる一致指数が前月比2.6ポイント低下し、3カ月ぶりのマイナスだった。半導体製造装置や自動車の減産が響いた。先行指数も同1.2ポイント低下し、12カ月ぶりのマイナスとなった。

もっとも、一致指数の3カ月移動平均は前月比プラスを維持しており、同指数から機械的に決まる基調判断は「改善を示している」と従来の表現を据え置いた。同指数はコロナ禍で急低下した昨年5月を底に上昇基調を続け、今年5月の水準は92.7と昨年2-3月の水準まで回復した。

一致指数を構成する各種指標を個別にみると、鉱工業生産・出荷、耐久消費財出荷、小売販売、輸出数量などが減少した。半導体製造装置の減産や、半導体不足による自動車の減産、緊急事態宣言発動による消費の落ち込みなどが要因。

先行指数も、マネーストックの前年比伸び幅の縮小や、鉱工業生産財在庫率の上昇、消費者態度指数の悪化などが響いた。自動車減産による鋼材在庫増や緊急事態宣言による消費者マインドの悪化などが影響した。