[28日 ロイター] – 米マクドナルドが28日発表した2020年第4・四半期決算(12月31日まで)は、売上高と利益が市場予想を下回った。米国市場での販売は伸びたものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、欧州の一部で2回目のロックダウン(都市封鎖)措置が導入されたことが響いた。
2021年の全体の売上高は2桁台前半の伸びになると予想した。
株価はほぼ横ばいで推移。
海外市場の既存店売上高は7.4%減。新型コロナ危機がより深刻なフランス、ドイツ、イタリア、スペインでの減少が目立った。
リフィニティブがまとめたアナリスト予想は5.03%減だった。
ただ、米国の既存店売上高は5.5%増と前四半期から改善し、市場予想の5.15%増を上回った。コロナ感染への対応としてドライブスルーでの販売を強化したほか、マクリブサンドイッチなどの限定販売を実施した。
世界の既存店売上高は1.3%減。予想は1.46%減だった。前年同期は2.2%減。
総売上高は2.1%減の53億1000万ドル。予想の53億7000万ドルを下回った。
純利益は12.4%減の13億8000万ドル。一時項目を除く1株利益は1.70ドル。市場予想平均を0.08ドル下回った。
民主党議員らが最低賃金を時給15ドルに引き上げる法案を議会に提出したことについて、ケンプチンスキー最高経営責任者(CEO)は、慎重な価格設定や生産性の向上によって対応可能という認識を示した。