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すかいらーく、上半期は180億円の営業赤字、通期業績予想は未定

 外食大手のすかいらーくホールディングスが発表した2020年12月期上半期(1〜6月)の業績(国際会計基準)は、営業損益が180億円の赤字(前年同期は110億円の黒字)だった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛や営業時間短縮などの影響で、4月以降の売上高が大幅に落ち込んだことが響いた。

 既存店売上高は、4月が前年同月比58.2%減、5月が47.8%減、6月が30.6%減となり、上半期では前年同期比27.6%のマイナスだった。客単価は増えたものの、客数が落ち込んだ。一方、巣ごもり需要で、デリバリーの売上高は2割増の140億円、テークアウト売上高は2.3倍の97億円となった。

 売上高に当たる売上収益は25.8%減の1390億円、最終損益は189億円の赤字(前年同期は53億円の黒字)だった。

 今後は、全業態でデリバリーを導入する方針。自社配送の他、料理宅配サービスの「ウーバーイーツ」や「出前館」に対応する店舗を増やす。また、店舗で提供している商品を通販チャネルでも販売する。7月9日から中華レストラン業態「バーミヤン」の冷凍ギョーザを一部店舗で実験販売しているが、10月以降、楽天市場やアマゾン・ドットコムで販売する予定で、来年2月以降には自社の通販サイトでも取り扱いを始める。

 なお、20年12月期通期の業績予想に関しては、新型コロナの影響を合理的に判断できないことから、引き続き未定とした。