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米P&G、4─6月期収益が予想上回る ジレット事業で評価損計上

P&G ジレット(2019年 ロイター/John Gress)
米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が30日発表した第4・四半期(4─6月)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。シカゴで2012年1月撮影(2019年 ロイター/John Gress)

[30日 ロイター] – 米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が30日発表した第4・四半期(4─6月)決算は、売上高と利益が市場予想を上回った。かみそりの「ジレット」事業で80億ドルの評価損を計上したが、午前の取引で株価は上昇した。

総売上高は3.6%増の170億9000万ドルで、リフィニティブのアナリスト予想平均の168億6000万ドルを上回った。

一時項目を除いた利益は1株当たり1.10ドルで、アナリスト予想の1.05ドルを上回った。化粧品ブランドの 「SK─II」や「オレイ」が好調で、事業の買収・売却や為替の影響を除いたオーガニックセールスが7%増加した。

ジレット事業で80億ドルの評価損を計上したことで、純損益は約52億4000万ドルの赤字に転落。1株当たり損失は2.12ドルとなった。前年同期は利益が18億9000万ドル(1株当たり0.72ドル)だった。

ジレット事業の評価損は主に為替変動が要因。このほか、過去3年にわたり競争が激化したこと、かみそり市場の縮小なども影響した。かみそりなどのグルーミング事業は過去12四半期のうち11四半期で売上高が減少している。

決算発表を受け、株価は一時約5%上昇し、過去最高値を更新した。