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来店目的を生み出すためのカテゴリー戦略の立て方とは?

前回前々回とカテゴリーの定義について紹介してきたが、今回はカテゴリーごとの戦略的な役割設定について紹介したい。

買い物 イメージ
(i-stock/Minerva Studio)

 店舗で展開しているカテゴリーを4つの役割、❶デスティネーション(来店目的買い)、❷プリファード(準目的買い)、❸コンビニエンス( ついで買い)、❹オケージョナル(時節買い)に分類する。

 この役割分類は2つの視点から行われる。一つは顧客(買物客)の視点と、もう一つは企業の財務ポートフォリオ的な視点である。まとめると図表のようになる。

 概念としては、柱となるカテゴリーを「デスティネーション」として、このカテゴリーで来店を促し、その際にプリファードも購入してもらうことでトータルの買い上げと利益をつくるというシンプルな話である。オケージョナルはバレンタイン、土用の丑といった時候をフックにして、来店や購買を促す役割である。

 このカテゴリーの役割は、財務的にはメーカーのブランドのポートフォリオ戦略に近く、小売業ではカテゴリーで戦略的なポートフォリオを設定することになる。

 売上高構成比では、

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