「広義」のカテゴリーと「狭義」のカテゴリーをどう定義するか?

楢村 文信(StratModel)
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 前回は、マーケティング視点から顧客接点としてカテゴリー定義を行う意義と、「狭義」と「広義」のカテゴリー定義の考え方を紹介したが、もう少し深掘りしてみたい。

マーケティング・マネジメントイメージ
(写真はイメージ、metamorworks/iStock)

 狭義のカテゴリー定義は、ショッパーが製品の選択の中で、代替選択として比較対象なのか、そうでないか、を明確にしていくことである。この結果、「消費者のディシジョンツリー(図表❶参照)」ができ、棚割での商品のグルーピングの基本ができる。ショッパー観点では選びやすいように類似するものをまとめることである。

 定義するうえで基になるのは❶ブランド・製品のポジショニングや消費者ニーズのセグメンテーションに関する情報、そして❷ショッパーがそれらのブランドや製品の類似性や違いをどう認知して使い分けているかというインサイトである。

 前者❶の情報整理には、マーケティングにおけるブランドのポジショニングや、消費者セグメントに関する知識が必要となる。余談だが、海外ではバイヤーとカテゴリーのマーケティング計画立案は専門性が違うので別業務となっている。

 後者❷で筆者の推奨は、

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